交通事故の対応

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かれこれ1ヶ月ほど前のお話ですが、生徒さんが交通事故に巻き込まれてしまいました。 たまたま事故現場が教室の近くだったため、ヘルプの連絡を頂いてすぐに現場に駆けつけることができました。

お互いケガはなく、車の修理だけで済んだので良かったのですが、まさかアメリカで交通事故に遭遇するなんて思ってもいなかったと思うので、精神的にショックだったと思います。 生徒さんの了承を得ましたので、どんな状況だったのか簡単に説明をさせていただこうと思います。

アメリカで生活を送っているみなさんは、下標識の意味が分かりますよね? もうお分かりですよね?『止まれ』です。

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では、この標識は?

141023 Stop sign

こちらも『止まれ』ですね。でも、その下の『4-way』という標識がついていますよね。 この標識は、十字路の交差点にそれぞれ標識があり、どの方向から来ても、全ての車が一旦停止です。 その後、交差点に到着していた順番に発進するという標識です。

生徒さんは、自分が交差点で『stop』サインを見たため、一旦停止したのですが、『4-way』だと思いこんでしまい、他の交差点から車が来ていないと思って、自分が一番に交差点に到着していたため発進してしまいました。 ところが、左の方から思いっきり走ってきた車にぶつかられてしまいました。

よく見ると、自分の確認した『stop』サインには『4-way』の標識はなく、本来は止まっていないといけなかったのです。
左から来た車が優先だったため、一旦停止違反でチケットを切られる羽目になってしまいました・・・。

相手は大きなピックアップトラックだったので、数センチ違えば運転席に突っ込まれて、生命の危機にさらされるところだったと思うと、ぞっとします。本当に無事で何よりでした。

では、実際に事故に遭ってしまった時にどうしたらいいのか?
今回は怪我人がいなかったので、そういう時の注意点になります。

①警察を呼ぶ
まずは、相手が示談にしようと言っても、必ず警察を呼ぶことが大切です。
示談にして、その後に相手側が『首が痛い』、『仕事に行けない』などと体調の不調を訴え、凄い額の請求をされることがあります。
必ず、第三者にその事故現場を確認してもらうという事は大切ですので、どんなに相手が示談を望んでも、呼ぶことをお勧めします。

②写真撮影をする
それから、車の修理で、事故の修理以外の部分の請求をされることもあるので、それを防ぐためにも必ず写真を撮影しておいてください。相手の車を色んな角度から撮影するのと、ナンバープレートもしっかり撮影して下さい。

③筆記用具を使用してメモをする
また、保険会社とのやり取りもあるので、車の中には必ず筆記用具を入れておくことをお勧めします。
慌ててしまうと、何を話して、どんなことを言われたのか?記憶力に自信のある方でも、慌ててしまい、記憶があいまいになってしまいます。何事も記録に残しておくことは重要です。

④携帯の充電をしっかりしておく
それから、携帯を忘れてしまうと、誰にもどこにも連絡が取れず、泣き寝入りをしなければいけなくなる場合も予想されます。
また、保険会社の連絡の際、なかなかオペレーターに繋がらず、電話をかけた状態での待ち時間が非常に長くなります。そのため、一気に充電が減ってしまいますので、充電をしっかりお願いします。

⑤保険証書は必ず持っておく
車の保険証書は必ず直ぐに出せるようにしておいてください。保険会社の連絡先もキチンと確認しておくことをお勧めします。

このような事には特に気をつけておいてくださいね。

それから、蛇足ですが・・・
⑥お出かけの前にはお手洗いに行っておく
後でトイレに行こうと思っていると、慌ててしまい運転も落ち着きません。また、事故等に巻き込まれてしまうと、なかなかトイレにも行けない状況になってしまいますので、お勧めします。

⑦時間の余裕を持っておく
慌てないためにも、余裕を持ってお出掛下さい。

⑧油断しないこと
運転中は、リラックスしすぎて運転をしていると、注意散漫になってしまって、見通しの良い場所でも事故に遭ってしまう危険があります。ある程度の緊張感を持って運転しましょう!

今回の事故を通し、私も通訳や交渉などに携わらせていただいたため、自分自身も色んな事を学ばせて頂くことができました。

みなさん、アメリカ生活で事故に遭わないよう、気持ちを引き締めて運転しましょうね。今からハロウィーン、サンクスギビング、クリスマスとイベント続きの楽しい時期がやってきます。楽しいアメリカ生活を引き続き送れるよう、運転には十分気をつけましょう!